2015年9月28日月曜日

ちゃんりおメーカーと顔の判別

ちゃんりおメーカー」をご存知でしょうか。
手軽にサンリオ(キティちゃんなど)キャラクターのようなキャラクターを自分に似せて作ることが出来るWebサイトで、最近よくやっている人を見かけます。
アイコンなどにしているようです。

さてこのちゃんりおメーカーは、はじめから福笑いや着せ替え人形のように顔を作ることも出来ますが、写真を取り込んで、顔をつくることも可能です。

そこで、色々な表情の私写真を取り込んでやってみた結果が以下の様なものです。





半分ぐらい「あなたは男の子ですか?」と聞かれました。つらい。

それにしてもなんてバラエティ豊かなキャラクターが作られたことでしょう。

もう一度書きますが、「これは全て私の写真を取り込んだもの」です。

それを思うにつけ、人の顔というのは、表情1つでいかようにも印象が変わる。そして、光の当たり方などでも、顔色など、別人のようになってしまう、ということを改めて思います。


【ヌード 閲覧注意】表情と姿勢だけで“結果にコミット”しちゃうシカゴ在住のフォトグラファーの作品

こんな写真もちょっと話題ですね。
全身に関しても同じく、同じ人でも環境や姿勢によってまったく別人のようになってしまうのです。

それを、人間(定型発達者)は、「どんな環境でも、どんな表情でも、ある程度同じ人を区別し、表情が変わっても誰か分かる・顔と名前をほぼ一致させて素早く覚えることが出来る」のですから、なんという能力だろう、と思います。もちろんこれが苦手な定型さんもいますが。

一方、発達障害のある人は、相貌失認があったり、そうでなくとも「人の顔を覚えるのが苦手」だったりします。

私も相貌失認とまではいきませんが、人の顔と名前を覚えるのが非常に苦手で、いつも苦労しています。誤魔化し誤魔化し、誤魔化しきれずにお互いに気まずい思いをしてしまったり、相手をがっかりさせてしまったり、悲しいです。

人の顔を覚えるには、

人の顔を他のものを区別し、特別に注視し、そこから「ひとつの人間として」表情などが変わってもある程度わかるように認識をまとめ上げる

必要があります。
これは、私にとって、発達障害のある人にとって、とてもむずかしいことだろうと思います。

まず、人に対する興味の薄さ。
人の顔をそんなに興味をもって見ることが出来ず、色々な面白いことに興味が散ってしまいます。
さらに、人の顔はよく変わる。
先ほども書いたことですが…。表情、シワが常にグニャグニャと動いています。
これは私にとって恐怖でもあり、表情が豊かすぎるディズニーキャラクターなどは、怖いと思ってしまいます。かわいくもあるのだけれど、囲まれたら怖い。比較的表情がない、動物などをより好みます。(※私の場合)
このよく変わる人間の表情を「1つの総体」としてまとめ上げる、また「別の人間」と区別することは難しいのです。

そんなところで、これが簡単にできるシステムが備わっている定型発達の人というのは、とてもすごいなあと思います。


人の顔が覚えられないのは、悪気があるわけではありません。
職場などでは、名札や席表があると、少し安心します。
気を悪くしてしまうかもしれませんが、すこしだけ、「こういう人もいるのだ」と思ってくだされば嬉しいです。
覚えられないのは、本当に、悪意があるわけではなく、どうしても、わからないからなのです…。

どこかで『人間もねこみたいに模様やしっぽで区別出来たらいいのに』というつぶやきを見たのですが、まさに。至言です。


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